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【映画】パールハーバー

昨日今日と風邪で仕事を休んでしまいました。
金曜辺りから調子悪かったんですけど、土曜日とか無理しちゃいましたかねー。うーむ。
日曜日、完全に喉がやられて声出なくなっちゃいましたからねw

しっかし今回の風邪、喉だけだったらいいんですけど夜になると咳が止まらなくなって眠れないんですよ・・・。
なんなんすかねこれ、本当にキツいんですけど。
病院からもらった咳止めも全然効かないし!

こんな忙しい時になんでこういう風邪ひくかなあ。

とまあ出かける訳にもいかないので、こんな時は本読んだり映画観たりとなってしまいます。

●パールハーバー


この映画、全然面白くなさそうだったのでずっと避けてたんですけど真珠湾攻撃から68年目となる本日にwowowでやってたので一応観ることにしてみました。
これ宣伝のおかげか日本では結構ヒットした作品なんですよね。

どうせ男女の恋愛を織り交ぜたアメリカ万歳映画なんだろうなーと想像はつくし、3時間という長丁場に耐えられるのだろうかとか懸念点がすっごいあるんだけど、観るのも経験だなと思いきって観る事にしました。

真珠湾攻撃を舞台背景にしているので、アメリカの敗戦であり悲劇であることは難くないのですが、アメリカ目線で書かれているため日本の宣戦布告の遅延による奇襲となってしまったことは描かれるわけもなく、真珠湾攻撃は日本軍の騙し打ちである、と実際にアメリカで起きたプロバガンダもそのまま描かれており、なんとも日本人としては気分が悪いですw

ま、これのせいでアメリカは本気で戦争にうって出ることとなり、太平洋戦争が起こってしまうわけですが。

さて3時間の長丁場、ざっくりと中身をわけるとしたら

最初の1時間、男女の恋愛。
次の1時間、真珠湾攻撃。
最後の1時間、ドーリットル空襲。

とまあこんな感じで、
これ3時間もいらなくね?と本気で思いました。

まずは主人公である男2人の幼少時代から始まり、青年期となった際に、片方の主役のベン・アフレックがある女性に恋に落ちるがなぜか志願してるイギリスの空軍に次の日から出兵することになる。
このイギリス軍の相手がドイツ軍であることからバトル・オブ・ブリテンのことですかね?
いきなり、ここからどうやって真珠湾攻撃に繋がるのか戸惑わせる、ある意味ドキドキな展開。

さて片方の主役、ジョシュ・ハートネットが赴任された部隊はまさに真珠湾の陸軍。
そこで看護婦として勤めていたのが上記に書いたベン・アフレックの恋人の女性。
ベン・アフレックがイギリスで死んだという訃報が流れると、2人は自然と恋に落ち、結局その訃報は誤報でベンが真珠湾に戻ってきてゴニョゴニョ・・・みたいな展開。
それが1時間・・・。

長い・・・。ここほんと要らない。もっと短くても良い・・・。
女性って結局男を惑わせるしめんどくせーなーって感想しか出ない。
なんやねん!!って思うのだ。

そんなこんなで日本は着々と真珠湾を攻撃する準備をしていきます。
日本のシーンは色々ひどくて突っ込み所満載だけど、そもそも最初から描写に関しては期待してないので割愛w
日系の俳優が日本語をしゃべってるっぽいんだけど全部吹き替えにすることで、聞いたことある声優さんが声を出していることもあり、違和感なく聞き取れたのが唯一良かった点(ちなみに映画は字幕版)。

真珠湾攻撃が開始された際の映像はなかなか凄いです。
魚雷の着水から一定の角度で撃ち込まれるシーンは中々リアル。
これも史実では着水から10㍍以上沈まないような研究された攻撃法が生まれてるんですよね。
ここに関してだけいうと圧巻の映像で迫力ありましたね。観る価値はあるかなーと。

奇襲の為、戦艦がどんどん落とされていくわけですがそこで立ち上がる主役である2人。
なんと戦闘機2機で10機近くの日本の戦闘機を撃ち落とします。

ここで終われば良かった。
負けたけど一矢報いて2人とも無事ってのが素晴らしい終わり方じゃないか。

しかしここからがおかしなことに。
そんな活躍した2人をさらに危険な任務(上記に書いたドーリットル空襲)へと参加させるのである。
もうこっからがほんと長い。
要らないシーンが満載。
この2人がなんで参加してるのか全然意味不明・・・。

そこでドーリットル中尉は言うのである、

「これから大きな戦争が起きるであろう。それでもアメリカは負けない。
なんでだと思う?
自分から戦争に志願する若者がいるからだ。」

でたでた!
アメリカ万歳www

こうやってなんでも良い言葉にして正当化しようとするのがアメリカの悪い癖。
事実この攻撃にいたるまでもずっとアメリカは負け続けてるのだよ?

ということで、正義と思ってなのか知らないけども2人の主役含む爆撃機16機が日本に爆撃を開始します。
何機か撃ち落とされますが、そのまま日本を通過し予定通り中国に不時着によって辿り着く。

そこで何故か日本兵と撃ち合い、主役の一人であるジョシュが撃たれて死にます。
そしてなんか色々話が吹っ飛んで無事生還したベンがかつての恋人であった女性と結婚するという結末。

もうほんと意味がわからない・・・。

そしてその女性は言うのだ。

「アメリカは真珠湾攻撃によって傷ついた。だが強くなった」

まさにアメリカって感じのナショナリズム的なお言葉。

結局アメリカ万歳とならないまでも一矢報いた所で終わらせれば良かったのに(パールハーバーって銘打ってるんだし)、そうはいかないのがアメリカ映画。
男女の三角関係もビシっと終わらせなければいけないため、無理やりとってつけたようなドーリット空襲を取り入れ片方の主役である男を安易に殺し三角関係に終止符を打つのである。

この映画観て感動する人の気が知れない。

戦争をテーマにしているけど恋愛ドラマを取り入れ、その恋愛がまだ深ければ良かったものの安すぎたため、戦争ものとしても恋愛ものとしてもどっちも失敗している気がするのだ。


戦争を描くなら史実をしっかり描いてほしいと思う。
その上で歴史が成り立っているからである。
結局日本人である僕としては、アメリカから経済制裁をくらった日本が黙って植民地になる事を選ぶか大国であるアメリカをあわよくば相打ちまで持っていき国家存続の道を選ぶかと追い込まれた時、戦う事を選びしかも航空機による戦艦落としなど歴史を覆す様な事をしてしまう日本はすごいなって思って観てしまいました。
(そんな背景は一切映画では描かれてないんですけどw)

この映画で得たものはなんにもないです。
最初の印象通りやっぱり観なければ良かったなと思いました。

半端ない駄作です。

こんな映画が日本では大ヒットしちゃうんだから、日本人って自国の歴史もあまり知らない愛国心のない平和な国だなあって思いますよほんとに。

とまあこの時間に書いているのはこの映画でイラっとしたのも大きいけど、咳が止まらなくて眠れなそうだからってのもありますw
by gokudoh | 2009-12-09 01:20 | 映画


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